Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

インサイド・ヘッド

“感情”や“記憶”を繊細なCGで具現化、絵本のような世界を作り上げているが、「人の成長には悲しみや怒りも必要」なんて哲学的なテーマが、子どもに分かるのかピクサー。舞台は誕生直後の少女の心の中。“喜び”や“悲しみ”が擬人化され、少女が成長し、興味や特技が増えるたびに心の世界も広がる。一方で、気がついたら皆の前でパンツを穿いてなかった夢など、誰もが経験することも描く。あ、あえて擬人化されていない大切な感情があった。“共感”。なるほど物語自体で全部“共感”に持ってくわけだな。さすがピクサー

【CDジャーナル 2016年01月号掲載】