Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ジングル・オール・ザ・ウェイ

今やカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏がまだ“シュワちゃん”と呼ばれていた時代の、ファミリー向けドタバタ・コメディ。仕事にかまけ、息子との約束を破ってばかりのハワードは、なんとクリスマス・プレゼントさえも買い忘れていた。父の面目を保とうと、当日になって息子の欲しがる“ターボマン人形”を探して町中を走り回るが──。幼い息子役は後に『スターウォーズ』でアナキン少年を演じるジェイク・ロイド、妻役のリタ・ウィルソンはトム・ハンクスの妻で今は映画プロデューサーとして活躍中、と俳優陣は豪華。が、中身は少々小さくまとまった感は否めず、ラジー賞にも堂々ノミネート。実はみんなの消したい過去……かも。

【CDジャーナル 2009年02月号掲載】