Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

ウエディング・クラッシャーズ

呼ばれてもいない披露宴に堂々と忍び込み、飲んで騒いで楽しんで、最後には女の子をお持ち帰り──主人公はそんな“結婚式荒らし”が趣味の悪友コンビ。女の子だけが目的じゃない、二人はパーティが大好きで、人を楽しませるのが大好きなのだ。ある大物政治家の娘の結婚式に潜入した二人は、いつものように珍騒動を巻き起こすが──。日本ではさっぱり売れないフラットパックのコメディだが、2005年の全米ランキングでは第6位と、超大作が並ぶ中で大健闘。高慢な政治家一家の壊れっぷりも痛快で、これは日本人にも十分楽しい。毎回適当な経歴をでっち上げては周囲にとけ込み、人々を魅了してしまう主人公二人の社交スキルの高さには感嘆。見習いたい。

【CDジャーナル 2007年01月号掲載】