Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

前作から5年後、ウイルス繁殖を阻止できず全世界で人間がゾンビ化、しかも都市機能を失った街は砂漠に……。生き残った人間は主人公アリスの血液からウイルスの治療薬をつくろうとするが──。ゾンビと人間との闘いを描いた人気ゲームの映画化3作目。1作目はゲーム世界を再現した閉鎖空間的ホラーだったが、2作目で舞台を都市へと広げ、本作では砂漠化した全世界が舞台に。場所が広がるにつれ本来のホラー色は薄れ、アクション要素がメインとなったので、ゲームのファンには評価が分かれるかも。荒廃した未来都市の光景や、広い荒野を無数のゾンビがうごめいている様子は圧巻。しかし映画としての完成度は……まあ、マニアには嬉しいB級作品です。

【CDジャーナル 2008年05月号掲載】