女性誌『CREA』の特集“ゲイ・ルネッサンス'91”と双璧をなし、90年代ゲイを救った
まだ「LGBT」という言葉すらなかった'93年の日テレ系ドラマ『同窓会』。
クローゼットの中に隠れていた日本の少年ゲイたちにとっては革命だった
。 バイで男にも女にも体を売る少年山口達也(ハダカが本当にキレイだった……再起を願う)、そして自分が好かれていることにも無頓着でノンキなノンケの髙嶋兄。彼にずっと恋し、横に寝ている彼の身体に手を伸ばそうとしてグッと拳を噛んで堪える主人公、西村和彦。全ゲイが枕に顔を押し付けて泣く。
と、ここにもってきて視聴率が上がったのか、同時期の他局のドラマでも突然ゲイの人物がわらわらと登場。電博よ、ありがとう、恥を知れ。
そして少年たちは、だんだんとクローゼットから出てきた(come out)。
ドラマ『同窓会』自体は、最後は脚本の井沢満が大暴走、LGBTのイロハも無視して国分太一が女性化し、ウェディングドレスを着て終わる。なんじゃそら。だがその功績は大きかった('91の女性誌『CREA』の特集“ゲイ・ルネッサンス'91”と双璧)。