Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

米露、敵対するはずの潜水艦船員たちのヒリヒリとした感覚。

米ロ、敵対する二国の潜水艦の一方が深海で事故に巻き込まれる。
これは罠か!?
安全な地上にいる役人たちからの指令と、“人生の大半を水の中で過ごしてきた艦員たち”の“勘”やヒリヒリとした“感覚”、国を超えた“同胞的な想い”──ボタンひとつで核戦争が始まる可能性もある。
何もせずに、ただ死んでいく手もある。
裏にはロシア軍部が起こしたクーデーターがあることも、徐々に分かってくる。
比喩でなく“息詰まる”感覚に翻弄されるままの122分間。

【CDジャーナル 2020年冬月号掲載】