Shota's Movie Review

2003年から「CDジャーナル」誌(音楽出版社 刊)に掲載されてきた映画レビューを再録しています。

耐えて耐えて耐えたあと、ラストの法廷スピーチは圧巻。

たった50年前の米国、名門法科大を首席で卒業したルースだが、“女は弁護士に向かない”とすべて事務所で門前払い。
“差別ではない、区別だ”“女は家庭を守るべき”──今でも身近に聞く言葉。
だが権利の主張に失敗は致命的、失敗は前例となってかえって行く手を阻む。
実在の女判事の若き日を演じるのは『博士と彼女のセオリー』のF・ジョーンズ。
耐えて耐えて耐えたあと、ラストの法廷スピーチは圧巻。

【CDジャーナル 2019年秋月号掲載】