2018-12-20 アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル これは実話でなければ“絵空事にすぎる”と脚本をボツにされるパターン。 94年、リレハンメル五輪の選考会となる全米フィギュア選手権で、練習を終えた大本命のナンシー・ケリガンが何者かに襲撃され、膝を殴打されて大会を欠場。一方トーニャは優勝を果たした。 当時からトーニャ周辺の関わりが囁かれ、後日の裁判でも裏付けられたこの「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を本作は、トーニャの歪んだ母子関係や、労働者階級としての生活をベースに描く。 当時は世界中がトーニャの敵だったが、今では少しだけ同情もする。 【CDジャーナル 2018年12月号掲載】