2018-09-24 ゴースト・イン・ザ・シェル アニメ、小説、ゲームとさまざまな派生作品を生み出してきた95年の士郎正宗のマンガ『攻殻機動隊』のハリウッド流解釈。人工パーツの発達でロボットと人間の境目すら危うくなってきた未来、政府は軍事目的で人間の脳を義体に移植する技術を開発していた──と、実はストーリーはわりとどうでもいい。見るべきは、本腰を入れて映像化した未来の光景やテクノロジー。記憶の入れ替えができれば空想と現実は同じもの、と、そんな感覚さえも巧みに映像化している。題材はもはや古典だが、SF映画としての出来は出色。 【CDジャーナル 2017年09月号掲載】